ヤマダランド・T

短い小説を書いて置いておくところ

砂上の楼閣

いつからだろう、履歴書の特技の欄を埋めることができなくなっていた。 思えば僕は器用な奴で、子供のころからできないことは何もなかった。スポーツ、音楽、絵画、なんだってそうだ。この世に溢れるセンスを、願えば手に入れることができた。 僕は模倣が上…